足にきて青ざめた!
腰痛から始まり股関節の痛みへ。腰では何が起きている?
引き続きゴルフ編。ゴルフと腰痛、足の痛みの事例についてご紹介します。
「腰痛のうちは気にしなかった。忙しかったし、動いてりゃなんとかなるだろうと軽く考えてた。でも、ある時立ち上がったあとに足と腰が伸びきらないことに気づいた。これはおかしいぞと思い出したら、アレヨアレヨという間に股関節から太ももの外側までひどい重だるさと痛みで歩くのも大変になった!」
男性は左足を引きずる形で天狗の手に訪れました。
ゴルフも楽しめなくなった、と痛みに顔をしかめる男性。
ゴルフをして腰痛が足にくる。いったい体の中では何が起きているのでしょうか。
これを説明する前にまず、質問をします。
1.腰の筋肉はどこにあるでしょうか。
2.足の付け根はどこでしょうか。
ほとんどの人はここが腰だと答えるのではないでしょうか。
背中に湿布を貼ったり、トントンと叩いたりしてはいませんか。
しかし、腰の筋肉はそんなところにありません。そこは背筋です。
腰の筋肉は全て腹の中にあります。
腰の筋肉は大きく二つあります。
背骨を前側から支える「大腰筋(だいようきん)」。
筋肉の中で最も大きな「支えの力」を持つ筋肉です。
もうひとつは「腰方形筋(ようほうけいきん)」。
これこそが腰痛の正体ですが、実はこれは腹筋の一部。最深層の腹筋で別名「後腹筋(こうふくきん)」といいます。腹筋群は肋骨を「支える」役割がある。
腰の筋肉は腹の中。
そして股関節の動きに関わる筋肉で一番足から遠い位置についているのが大腰筋(だいようきん)。
つまり、大腰筋の始まりであるここが足の付け根!
続く